中國雑感5。中華街・チャイナタウンを見ていない主要国

①ロシア

 ロシア旅行で2回、トランジットで数回モスクワに滞在しているが、モスクワで中国人には会っても中華街は発見できませんでした。ロシア政府は、チャイナタウンを造らせない方針のように感じます。

 中国共産党の戦略の中に洗国というものがあります。中国人移民を大量に地域・国に送ってその場所を実質的に占領してしまう侵略のやり方です。中国の学校等で沿海州等は元々中国領と教えていることもあり、ロシアは警戒していると思います。最近、対米国関係で協調路線を歩む予定のようですが、同床異夢という気がします。

 最近、バイカル湖沿岸で中国企業が湖水の取水を始めようとしましたが、ロシア人の反対に遭って計画が頓挫しました。シベリア鉄道でも中国人が商品を運んで列車の中でビジネスをするのを警察が取り締まっているのを見たことがあります。ロシア人と中国人の関係も難しそうです。

②インド

 中華料理店は見たことがありますが、インドでは今まで見たことがありません。日本のテレビでは、中国人の経済専門家が中国人はカレーの臭いが嫌いなのだと言っていました。しかし中国の大学の学生達には私が作ったカレーライスは好評でした。中国のスーパーマーケットでも日本のカレールーが売られているし、中国のレストランでもカレーライスのメニューがあります。チャイナタウンがインドにない理由は臭いの問題とはちょっと違うのではないかという感じがします。

 中国でのカレーライスの歴史が浅いので、カレー料理のレベルはまだ低いがします。カレー汁をご飯の上にかけた感じのカレーライスが多い気がします。

 インドで対中国感情は良くないような感じがします。ブルガリアの首都のソフィアで会って一緒にレストランで食事した日本の国立大学の医学部学生にニューデリー駅で奇跡的に偶然再会したことがあります。インド人達に写真を取ってくれるように頼んだのですが断られました。もしかしたらと思い、「我々は日本人だ」と言った瞬間に、態度が180度変わり笑顔で写真を撮ってくれました。

 インドの保護国のような感のあるブータンの国境線を中国が侵犯して実質的に国境線に変更が加えられている上に、インド自身が中国と国境紛争を抱えているので、インド人の対中感情が良くないのは想像できます。インドの核武装のきっかけは核武装国中国に備える為です。

 因みに、インドでは、少なくとも教育を受けた人々の対日感情は良好だと感じました。

 

 

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      中国雲南省景洪市のメコン川の風景