中国雑感18。中国の国家構造

 「中国って~なの?」って訊かれても返答に困ることが多い。中国は、日本人並みの生活レベルの、中国共産党の幹部とその一族8000万人ぐらい、中級層5000から8000万人ぐらい、残りが貧困層という3段階に分かれる開発独裁ファシスト国家だから。人口の0.5%の共産党高級幹部が国富の95%を所有しているという共産党内部の資料があるそうだ。土地は国有=共産党の党有だから当然か・・・中国で生活していると中国の中に3つの国家があるような感じがする。

 共産党幹部は国営企業の幹部を兼ねていることが多く、給料の年収は2000万円以上、更に灰色収入がある。共産党幹部は億万長者がいくらでもいる。一般の労働者は、年収は50万円から200万円ぐらい、しかし許認可・届け出や手続きに関わると灰色収入が加わる。試験・資格に関わる仕事だと同じく灰色収入が下層の職でも懐に入ってくる。自動車学校の教官は、家族で海外旅行を暫しやっていた。

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        シャングリラ近郊の風景


 私の場合は、学年末になると単位を落とした学生から電話がかかり、単位取得と交換に賄賂提供の申し出があったりした。

 爆買いで話題になった中国人というのは、上層の日本人並みの生活をしている富裕層で一般の中国人ではない。恐らく、この富裕層は中国共産党のお陰で豊かな生活をしているので中国共産党のシンパのはず。中間層というのは、発展途上国レベルの庶民という感じ。

 中国共産党の対外交工作で金や性接待を受けているように見える日本のマスコミや政治家達が中国は巨大なマーケットと言うが、日本と大して変わらないような気がする。