中國雑感1。中国の国民監視体制①。

 中国の大学の各クラスにはスパイの学生が少なくとも一人はいます。私が授業中に話したことは中国共産党に筒抜けです。このスパイ学生は宿題に自由テーマの作文を出すと必ず『南京事件』や『日本の中国侵略』等のテーマで書いてきて私の中国共産党に対する従順度を調べてくる。私は、「チベットの侵略と虐殺100万人から200万人」「天安門虐殺1万人前後?」「通州日本人虐殺」「通化日本人虐殺」等で応じていました。逆に宿題に自由作文を出すのは私にとってのスパイ学生炙り出しの手段になっていました。

 中国駐在の日本企業の社員(特に産経新聞、自宅に10台以上設置されていてトイレまでというのが最高記録)の自宅には盗聴器が仕掛けられていたという話を耳にしました。私の場合は、大学の宿舎で私が中國人学生に話したことがどういう訳か中国共産党に報告されていて、この学生もスパイなのかと疑いました。それとも盗聴器が宿舎の中に仕掛けられていたのか・・・日本人教員の中には日本のODA援助に話したら学生の中に共産党へ密告した者がいて解雇されました。単なる事実を話しただけですが、日本からのODA援助を利用としたインフラ整備も中国共産党の輝かしい成果と教育・洗脳しているので迷惑なのはわかりますが・・・

 中国の大学には大学学長の他に中国共産党書記がいます。大学に限らず企業にもいて人事権を握っています。中小企業を除き、ちょっとした民営企業でも中国共産党の書記が入ることを強制されるので純粋な民営企業は存在し得ない感じがします。

 習近平国家主席になってから国民の監視体制・支配体制が強くなってきました。中国共産党のエリートコースと言われる共青団が批判されたのもこの頃です。民主主義や自由主義基本的人権の尊重等大学で口にしたらいけないとも言われだしました。

 劉暁波氏がノーベル賞を取った時に、共産党は学生に一切彼の事には言及しないように大学教員達に命令してきました。

 

 中国全土に監視カメラがどんどん設置され続けています。ホテルの部屋の中にも監視カメラが設置されていて、ホテルのフロントで部屋の中の撮影画像をチェックしているのを目撃したことがあります。ご注意を!

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      上海と杭州の間にある農村の風景