中國雑感2。中国の通貨人民元の問題①

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 中國で買い物の時等に人民元のやり取りをするると、中国人の殆どが偽札かどうか確認をします。こちらが渡した人民元札を丁寧に調べられると自分が疑われているのか思うと不愉快になりますが、一種の文化みたいなものです。何せ流通している人民元札の3割が偽札と言う人もいるぐらいで、銀行や企業等では偽札識別機械等を使用するところが多いです。ところがこのニセ札識別機械も偽物が多いのです。偽札を偽物の識別機械で調べたらどうなるのでしょうか・・・

 私は中国銀行で2万円を両替した時に1枚ニセ札を混ぜられました。私の知り合いの日本企業の駐在員はATMで2300元を下ろしたら23枚総てが偽札でした。銀行に文句を言っても駄目だったそうです。中国お得意の監視カメラが設置されている筈ですが・・・

 中国国民は自国の人民元を信用していません。したがって電子マネーや携帯電話による決済・支払いが多くみられるのです。

携帯電話は謂わば現金と同じなので携帯電話の盗難が頻繁に発生します。大学の教室でも携帯電話の盗難が時々起きます。大学の教室で学生達が窃盗犯を現行犯逮捕しているのを目にしたことがあります。窃盗犯は学生のような外観をしているので、学生と識別するのは難しいです。学生や友人と一緒に外出した時、彼らが携帯電話を擦られそうになり発見した私が大声を出し携帯電話のすり取りを防いだことがありました。

 人民元札の印刷技術が低いので、中には本物の人民元札と大して変わらない偽札もあるそうです。中国で100元札より高額の紙幣がないのは、ニセ札を作られると国家の損害も大きくなるからです。

 偽札は触るとすべすべしていて本物のお札のようなザラザラ感がないです。マクドナルドで5元札の偽札を渡されたことがあります。表面がつるつるしているので直ぐわかりました。急いでいる時やタクシーの中等で支払いをする時にお釣りに偽札を渡される危険性が高いです。ご注意を!