中國雑感8。中国の食の安全

 日本人の友人が 、日本で買ってきた水道の浄水器を中国の水道の蛇口に設置したら3週間ぐらいで浄水器が真っ黒になったと言ったので驚いたことがあります。中国人から中国の水道水で金魚を飼うとすぐ死ぬという話も聞いたことがあります。

 その後中国の水道を使うのが恐くなって、大きな樽のようなプラスティックで購入している飲料水でお皿や鍋、橋やスプーン等を洗うようにしました。

 ソフトドリンクの大手メーカー農夫水泉の飲料水も、調査で中国の水道水の安全基準より低い品質検査で販売されていることが判り中国国内で大騒ぎになったことがあります。しかも取水場所がゴミ捨て場の近くだったことが判明し、更に中国国民を怒らせました。

 中国は大気汚染だけでなく土壌汚染に加えて、地下水汚染も深刻です。

 中国共産党は日本も大気汚染が経済発展の段階で深刻だったと国民に発表していますが、日本の場合は尼崎等局地的でしたが、中国の場合は全国的で遥かに深刻な状況です。中国の大気汚染は深刻で、帰宅して顔を洗おうとすると顔の表面がべとべとします。ソフトボールや野球をしょうとするとマスクが必要になることがあり、ボールが見えないこともあります。

 昔の日本の水俣病のような病気や癌の発生率が高い村の存在が情報として稀に流れることがあります。実際は情報より遥かに多く存在している可能性が高いです。もちろん中国政府も中国報道機関も癌村の存在等の発表には消極的です。

 地下水汚染から土壌汚染まで考えると、そこから生産される農産物の安全性が心配になります。

 メラニン入りの粉ミルクで赤ん坊がたくさん死傷したというニュースが中国国内を駆け巡りました。その後、汚染された地下水を吸い、汚染された土壌で育った牧草も汚染されていて、その牧草を食べる乳牛が出すミルクも汚染されている可能性が高いです。その辺の危惧が中国人の母親達にも認識されていて、スーパーマーケットでは日本等外国メーカーの製造した粉ミルクが購入され中国製粉ミルクが売れ残っています。世界中で中国人が粉ミルクを買い漁る理由がここにあります。もっとも、外国メーカー製造の粉ミルクも偽物もあるし、中国製原乳で製造した外国メーカーの粉ミルクもあるようです。

 私は中国製生ミルク(1lパックは日本の値段より高め)も安全性が心配なので、日本のメーカーの脱脂粉乳を買って中国で飲んでいました。

 

 以上の地下水汚染・土壌汚染及び大気汚染に加えて中国社会の金銭的汚染・腐敗、更に道徳崩壊も加わって更に様々な食の安全性の問題が出て来ます。

 

 中国で下水にたまった油を掬い取った油である地溝油(学生達の話では市場で販売されている食用油の30%位だと)を使った料理を食べた人々や、この地溝油で製造したインスタントラーメンで人々や、工業用の硫酸で処理したピータンを食べた人々等に多くの死傷者が出ています。

 漂白剤で漂白した割りばし、絵の具で染めたオレンジジュース、段ボールを刻んで肉代わりにしたり賞味期限を過ぎた肉を入れた餃子、売れ残りの餡を入れた月餅(餅は中国語で小麦粉を使った饅頭などの食品、日本語の餅はnian↗gao→)等で健康被害が出たりしています。

 

 中国共産党の幹部達やその家族の多くは、外国の国籍を持っていて外国へ移住する準備ができています。幹部だからこそ中国国内の環境破壊を知り尽くしているので、このような行動に走るのでしょう。実際、多くの幹部や家族が外国の国籍を取得して海外に居住しています。習主席の弟はオーストラリア、姉達はカナダに住んでいます。彼らは有名な富豪です。

 

 

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      麗江の郊外にある虎跳峡の入り口

 

 

 日本で働いて生活している中国人の教え子が、中国では安心して食事ができないので中国にはもう帰らないと言っていました。

 汚染された地下水を使用した農業用水(中国の川や湖の水は殆ど農業用水として使用できないと言われています)で汚染された土壌で栽培された中国産野菜を、安全性に問題のある水道水で洗い、これまた安全性に問題のある中国製洗剤で洗うとなると、この話は納得できます。

 日本の外食産業でアルバイトした中国人の教え子が、中国の野菜がたくさん使用されていると言っていました。

 日本に輸入される中国の野菜は、日本の企業がきちんと管理して中国で栽培されていると言われています。しかしその管理されている土地の周囲にある農薬が過剰に使用されている中国人の畑から農薬や汚染物質が流れ込むという話を聞いたことがあります。

 中国製野菜の問題は中国国内だけでなく日本での問題でもあります。