中国雑感20。人民元

  中国に到着して街の中を歩いて買い物をするとすぐ気が付くことは、中国人が紙幣が偽札ではないか調べることではないだろうか?

 中国では偽札が多くて3割ぐらいではないかと言われるほどで、ある程度お金を持っている人間や企業等は必ず偽札識別機を持っている。尤も偽札識別機も日本製が最も品質が良いそうだが、これまた偽物が多いと言われている。

 私の経験を言うと、中国銀行で2万円を両替した時に偽札の100元札を1枚混ぜられた。日本人の知人である中国駐在員は、銀行のATMで2300元を下した時に全て23枚が偽札だったそうで、銀行員に抗議をしたそうだが、受け入れてもらえなかったそうだ。ATMには監視カメラがあるはずだが・・・手渡しで貰った給料の人民元札の総てが偽札だったという話も聞いたことがある。

 携帯電話で支払いをするシステムが流行るのは、中国国民が自国の貨幣を信用していないのが原因。海外でも人民元は信用されていなくて各国の準備金としては持たれていないようだが・・・携帯電話が紙幣のような役割をするので、携帯電話の盗難も多い。大学のキャンパスでも当然携帯電話が盗まれる。学生達が携帯電話の窃盗犯を逮捕した現場を見たことがある。学生達と窃盗犯の区別は、私にはできない。私は携帯を教室に忘れたことがあるが、さすがにプロの目は厳しい、私の安い携帯は無事だった。

 生活の中でも、友人や学生が街中等でポケットから携帯電話を盗まれそうになっているのを発見して私自身が大声を上げたことがある。

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          上海郊外の西塘